2024.11.05
2ポートPDN ブラウザプローブPicotest P2102A
Power Distribution Network:PDNインピーダンス測定用プローブ、Picotest社P2102Aの紹介です。FPGA、ASIC、高速デジタルデバイスなどは、消費電流がダイナミックに変化するため、mΩレベルのPDNインピーダンス測定が必須です。測定は2ポートVNA(Vector Network Analyzer)を用いたシャントスルー測定がよく知られています。しかし、
● DC-DCコンバータの出力DCがVNAに印加されないようにしなくてはいけない
●DUTとの接続ポイントは出力MLCCのパッドであり、同軸ケーブルのはんだ付けは困難
● はんだ付けの際、短絡があるとDUTを損傷してしまう
●低周波においてはDCグランドループによる測定エラーが発生する
など、難易度の高い測定です。
Picotest P2102A PDNブラウザプローブは以下の特徴を有します。
ü プローブ先端でケルビンコンタクト(4線式コンタクト)
ü ピッチが異なる交換式プローブチップセット
ü 2ポート校正用基板と低損失PDN専用ケーブル付属
ü 付属
ü >300MHz帯域
ü <1mΩのインピーダンス測定
ü Picotest P2102A PDNブラウザプローブを用いる事で、難易度の高いはんだ付けから解放されますので、複数のVRM(Voltage Regulation Module)測定評価が手軽にできます。その結果パスコンのリワークやシミュレーションへのフィードバック、パラメータ最適化が容易になります。
ü プローブヘッドは、電源出力端に一般的に用いられるMLCCのサイズにあわせた4種類のピッチサイズが付属しています。ばね式の角度がついたプローブピンを使っているので、コンタクトが容易で確実です。スリムで先端が伸びているのでコンタクト部の視認性が高いです。
ü VNAにDCが印加されるのを防止するためのDC Block、低周波におけるDCグランドループをカットするコモンモードトランス、外導体抵抗が低いPDN専用ケーブルも併せて提案いたします。
E5061B LF VNAとP2102Aを用いたDC-DCコンバータ電源インピーダンス測定と校正手順
Omicron Lab Bode100 VNAとP2102Aを用いたDCDCコンバータ電源インピーダンス測定と校正手順