2024.07.04
【ノビテック 】Thermera 2色式熱画像計測システム
株式会社ノビテック
2色式熱画像計測システムThermera(サーメラ)
Thermera(サーメラ)は、2色式の原理を用いており、放射率補正が不要で、さらに、ガラスなどの観察窓越しに温度計測ができる非接触温度計測システムです。一般的なサーモビューアは、空気からの赤外線放射が少ない8~14μm(大気の窓)の波長を検出するセンサを用いて、物質表面から放射される赤外線量を検出します。こうする事で空気の温度を測定することなく物質表面温度を測定できます。しかし、ガラスは8~14μmの赤外線を透過しないため、「ガラスの向こう側」の温度を測定する事はできず、ガラス表面から放射される赤外線を検出するのみです。
また、物質の放射率補正も必須で、正確な補正は困難です。その点、Thermeraは、可視光域を含む400-1600nmに感度があるセンサを用います。つまり耐熱ガラス越しに見える炉内の物質温度や、溶解した金属、溶融ガラスの温度も測定する事が出来ます。測定原理は、物体が温度により放射するエネルギーのうちの、2波長を用いてエネルギーを検出し、その比から温度換算します。従って放射率の補正が不要になるばかりか、アルミニウムや銅などの低放射率の温度計測も可能となります。レンズは標準的なCマウント、Fマウント規格のレンズを使う事が出来ます。
【用途・アプリケーション】
・FSW(Friction Stir Welding:摩擦攪拌接合)の温度分布
・溶接プール(溶融池)温度分布
・金属3D生成過程の温度分布
・鍛造、鋳造、圧延の温度分布
是非ご検討ください。